毛治国行政院長(首相)は24日、閣議において交通部(日本の国交省に類似)による「台湾高速鉄道の苗栗・彰化・雲林駅建設状況及び運営準備状況」報告を聴取し、台湾高速鉄道に三つの駅が新設されることで、同鉄道は日帰り生活圏のサービス範囲を広げて、利用者に安全、快適かつ高品質な輸送サービスを提供することになると期待した。
毛行政院長は、交通部と台湾高速鉄道がスケジュールどおりに作業を終えていることを評価すると共に、関連する地方自治体の協力と支持が計画の円滑な執行を実現したと感謝した。
交通部によると、台湾高速鉄道株式会社はすでにダイヤ改正案を提出しており、同部は近日中に承認手続きを済ませる。改正の重点は、停車パターンを従来の5種類から7種類に増やし、千鳥式列車の運行により、利用者の所要時間全体に対する影響を抑えること。また、毎週の運行本数を従来より10本増やして964本とする。各駅停車は1日に32本運行する。台湾北部・台北市の台北駅(始発駅)と南部・高雄市の左営駅(終着駅)を結ぶ直行列車(途中、板橋駅と台中駅に停車)の所要時間96分、8駅停車(台北・板橋・桃園・新竹・台中・嘉義・台南・左営)の所要時間120分は不変。
この他、交通部は、台湾高速鉄道の財務改善計画に合わせ、三つの駅が営業に加わった時点で運賃を2013年10月8日の値上げ前の水準に戻すことを承認していると説明。台北-左営の運賃を例に取ると、現在の1630台湾元(約5878日本円)から1490台湾元(約5373日本円)に引き下げられることになる。