版画家の楊忠銘さんは、国立故宮博物院から要請を受けて版画作品「夢遊園」を同院展示のため提供、300年前の版画と時空を超えて対話する。楊さんは、「創作の前に真剣に先人たちの貴重な作品を鑑賞し、300年前の書物の香りを感じ」、心に受けた衝撃と感動は比類ないものだったと語った。
42歳の楊さんは、国立台南芸術大学(台湾南部)芸術創作研究所(大学院)を卒業、版画の創作に取り組んで10数年になる。楊さんは昨年、故宮博物院の招きを受けて講演したが、版画についての見事な解釈と論説が同博物院から注目を受け、今回の古今版画展の企画構想につながったという。
故宮博物院図書文献処の鄭永昌科長によると、これは同博物院にとって、現代芸術のアーティストを招き現代版画と同院所蔵の版画を対照させる初の試みで、技法やスタイルなどについて面白い対比が見られるという。