日本の折り紙作家、丹野恵美子さんは9月30日、日本折紙協会盛岡支部の会員とともに、台湾南部、台南市の国立台南高級商業職業学校(高専)で折紙展を開催。東日本大震災の被災地に向けられた台湾からの支援に感謝の気持ちを伝えるためだという。和紙の人形は制作するのに1体につき2~3カ月を要し、作品を鑑賞した生徒たちは、どうやって作るのか想像もできない、あまりに緻密だと驚嘆の声を上げた。
展示作品は地元の歴史や民族文化、伝統産業がテーマで、華やかな山車が練り歩く岩手県盛岡市の盛岡秋まつりや江戸時代の街並みのほか、春夏秋冬の季節産業や盆踊り、「おむすびころりん」などを表現している。
折紙展では開幕初日、教師や生徒50人が折紙講座を受講した。展示は3日までで、作品の一部は市内の国立成功大学博物館で来年1月ごろまで展示される。