2024/11/26

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経済

ルカイ族の「占い祭り」、北部の桃園市で再現

2015/10/06
台湾南部の屏東県、高雄市、南東部の台東県などで暮らすルカイ族の人たちの伝統的な行事が北部・桃園市で披露された。(聯合報)

台湾の先住民族、ルカイ(魯凱)族(主に台湾南部に住む)にとって一年一度の「小米占卜祭(アワによる占い祭り)」が今年、台湾北部・桃園市八徳区で行われた。儀式、器具などは南部・屏東県霧台郷から運ばれ、本場そのままの祭りを再現した。

4日に盛大に開かれたこの祭りには霧台郷で暮らすルカイ族の人たちが参加、「勇士の舞」や古くからの調べが披露された他、「福球」を竹竿で突く行事が行なわれた。「福球」を突く行事は、祭司が「福球」を空高く投げ上げ、ルカイ族の人たちが長い竹竿でこれを突く。竿の先で見事「福球」を突き刺せた人は先祖たちのご加護が得られるという。

桃園市先住民族行政局のKolas Yataka局長によると、ルカイ族にとってアワは重点的な農作物である他、祭礼での重要な供え物。アワの収穫の季節にルカイ族は「小米占卜祭」を行い、男性はみな参加せねばならない。そして長老たちはアワで作ったモチをバナナの葉でくるんで焼き、その出来栄えで集落の運勢を占う。モチが完全な形で焼けると好運を象徴、欠けたり、生焼けになったり、水分が多すぎたりした場合は悪運を示唆するという。

霧頭山文教文化発展協会の禹天傑総幹事は、「小米占卜祭」を行って集落の文化に対する重視を示すことで、ルカイ族の若者たちに自らの伝統文化を理解させ、アイデンティティを感じさせると共に、文化を伝承していく意味合いもあると話した。

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