2024/12/27

Taiwan Today

政治

海洋経済モデルエリア、屏東県の「金三角」を統合

2015/10/08
国家発展委員会は、屏東県の東港、大鵬湾、小琉球を海洋観光のゴールデン・トライアングルと位置づけている。地図の左上が東港、入り江になっているところが大鵬湾。この沖合いに小琉球がある。(行政院公共工程委員会サイトより)

毛治国行政院長(首相)は7日、国家発展委員会(日本の省レベルに相当)による「藍色(海洋)経済統合発展構想-東港・大鵬港・小琉球をモデルとする」計画についての報告を受けた。東港と大鵬港、小琉球はいずれも台湾南部・屏東県に属する。小琉球は東港と大鵬湾の沖合いに浮かぶ離島。国家発展委員会はこの三カ所を合わせて「金三角(ゴールデン・トライアングル)」と称している。毛行政院長は、同構想は台湾南部と海洋の面から着想し、さらに各省庁横断の角度から関連の発展戦略を提示したものだと評価、国家発展委員会が国際的な発展を見据えて関連の行動計画に取り組み、対象となる地区の開発価値を高めるよう指示した。

国家発展委員会によると、同構想の発展戦略は「大鵬湾における『オンリー・ワン』の特色の創出」、「小琉球における海洋生態系観光の適性かつ適量の発展」、「東港の都市・地方環境と文化的外観の改善」、「多元的なレジャー体験及び漁業の発展強化」、「スマート観光の発展による、レジャー拠点と観光コースの結合」、「便利でスムーズな交通網整備による、重要な観光資源の連結」の6項目。そして、「藍色海洋旅行金三角(海洋観光のゴールデン・トライアングル)」と「海洋資源を軸とした第六次産業の環境の発展」などのビジョン実現を目指す。

国家発展委員会はこれにより、2017年には大鵬湾、小琉球、そして東港地区を訪れる行楽客が年間250万人に増え、これらの場所での滞在時間も8時間以上延びると予想、これらの地区の観光収入は約24億7000万台湾元(約89億9000万日本円)増えると見込んでいる。

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