欧州委員会は14日に発表した経済戦略で、台湾と投資分野で交渉を進めることに初めて触れた。写真は先ごろ総統府と欧州議会を結んで行われたテレビ会議の様子。(中央社)
欧州連合(EU)の政策執行機関、欧州委員会は14日(ベルギー時間)、今後の貿易経済発展戦略方針を発表した。同方針では公式報告の中で初めて、投資分野で台湾と交渉を進めることに触れ、欧州の投資家にとってより整った地域サプライチェーンの一体化を目指す。
EUの貿易と投資戦略方針を示した報告は「Trade for All」と題し、世界貿易経済統合を主眼に据え、アジア諸国との貿易経済交流について報告し、これを重視するとしている。
馬英九総統は、先ごろの欧州議会とのテレビ会議で、欧州との二者間投資協定(BIA)を速やかに締結したいことに触れ、過去数年来、BIA交渉のスタートは中華民国(台湾)駐EU代表処の任務の中でも最も重要な項目だと表明した。
なお、中国大陸は前日からこれを阻止すべく激しい動きをみせていると伝えられている。ただ、台湾は東アジア経済貿易圏において欠かせない一員であるとともに、台湾と欧州はかねて友好関係にあるため、EUは報告で台湾との投資協定交渉の宣言に踏み切ったとみられる。