台湾における民主の先駆者、蒋渭水氏が台湾北東部・宜蘭県の「桜花陵園(桜墓苑)」に改めて埋葬される。(これまでは台北市に埋葬されていた)宜蘭県は14日、同県宜蘭市で蒋渭水氏がかつて暮らした家があった場所に「蒋渭水故居定址碑(旧居があったことを示すプレート)」を設置、同県の林聡賢県長(県知事)と蒋渭水文化基金会の蒋朝根執行長ら蒋渭水氏の子孫などが除幕式を行い、蒋渭水氏の人生を数多くの人が理解するよう希望した。
林県長は、蒋渭水氏は常に時代の先端を歩んでいたと紹介、若者の学習の奨励、女性の権利拡張運動の提唱、貧富の差の縮小などの蒋氏の主張は、長い時が経った今日、ますます新しいと称えた。林県長はそして、「蒋氏は台湾の社会運動と政治の革新に最初の扉を開いた人物であり、(故居に入る形になっている)扉を開けるこの動作を通じて、参観者は時を超えて、蒋氏が人々のために奮闘した精神を偲ぶことになる」と話した。
蒋渭水氏の孫にあたる蒋朝根氏は、除幕式への宜蘭県の招きと、同県が計画して蒋渭水氏を故郷の同県に埋葬し、さらには一連の活動で蒋渭水氏の精神を発揚してくれることに感謝、「定址碑は大変意義深く、人々に蒋渭水氏を偲ばせ、永久に記念させる」と述べた。