2024/12/27

Taiwan Today

経済

台湾尖端先進生技医薬、日本の三菱ガス化学などと提携

2015/10/16
台湾尖端先進生技医薬は15日、日本の三菱ガス化学、MGCファーマ、鴻樹生科元との計4社の間で協力覚書を交わしたと発表した。写真は同社の蘇文龍董事長(会長)。(新北市政府客家事務局サイトより)

台湾尖端先進生技医薬(尖端医、台湾アドバンス・バイオ-ファーマスーティカル)は15日、日本の三菱ガス化学、MGCファーマ、鴻樹生科元との計4社の間で協力覚書を交わしたと発表した。同社の新薬「TATHOXB4造血幹細胞増殖因子」の国際ライセンス供与、生産、開発計画を本格的にスタートさせる。

「TATHOXB4」は、同社が自主開発した重要な特許新薬であり、がん患者が抗がん剤治療を受けた後の造血能力の回復に使え、米国や日本の大手薬品メーカーから注目を集めている。これが製品化されれば、現在の抗がん剤によって引き起こされる疲労症状の軽減に使われる薬に取って代わるチャンスもあり、市場潜在力は計り知れない。

日本の三菱グループは近年、尖端医の計画に関心を寄せており、双方は15日に正式に協力覚書を交わした。これはTATHOXB4の共同開発の第一歩とみられている。

業界関係者によると、三菱ガス化学とMGCファーマは、日本ではトップクラスのタンパク質医薬品生産と開発における優秀なメーカーであり、尖端医は日本の発酵とたんぱく質生成の実力を借りるとともに、日本の幹細胞治療に関する法的枠組みに支えられた政策奨励を受け、日本市場におけるTATHOXB4推進の一助となることが見込まれる。

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