毛治国行政院長(中央)は授賞式で優秀な漁業者を表彰した。(行政院サイトより)
毛治国行政院長(首相)は17日、台湾北部・新北市瑞芳区の深澳港で行なわれた、「2015年全国漁民節(漁業者フェスティバル)祝賀活動授賞パーティー」に出席し、中華民国(台湾)における漁業の優れた業績を称えた。毛行政院長によると、今年のサンマとイカ漁では世界1位と2位、遠洋漁業とマグロの漁獲量などでも世界上位6位に入り、釣魚台列島付近での漁獲量は近年、5倍あまりに増えた。毛行政院長はこれらを踏まえて漁業関係者を評価、台湾の漁業の優れた成績は誇りだと称えた。
毛行政院長は、台湾の漁業が将来向かうべき三大方向として、消費者の関心が高い「食の安全性」、「持続可能な漁業資源の保護」、「レジャー観光産業としての漁業の発展」を挙げた。「安全性」の管理については、「養殖池からレストランまで」のハイレベルな管理を実現し、安全性を徹底的に確保するよう希望した。
「持続可能な漁業資源の保護」について毛行政院長は、休漁措置を通して漁業資源保護の目標を達成する考えを示した他、漁場の改良や稚魚の放流などの重要性も指摘した。
さらに毛行政院長は、瑞芳区の深澳漁港はイカ釣りが特色で、台湾の魅力的な十大漁港の一つだとし、こうしたレジャー観光漁業の発展も未来の努力方向だと話した。