与党の国民党は17日、臨時全国代表大会を召集し、中央提名(候補者指名)審核(審議)委員会が同党の朱立倫主席(新北市長)を次期総統選の党公認候補とすることを決議した。同案はさらに臨時中央常務委員会での審議を経て、臨時全国代表大会に出席した代表らによって起立・拍手で決議された。
次期総統選公認候補に選ばれた朱主席は会場で以下の通りあいさつした。
本日、党の臨時全国代表大会が開かれ、今後の歩みについてあらためて調整、再出発した。この肝心なひとときは、国民党の歴史上において、分裂の一ページとなるかも知れないし、あるいは団結し出発の時となるかも知れない。
昨年6月、新北市長選への再出馬を宣言した際、市長として尽力し、任期満了まで務めると特に強調した。それは、新北市が台湾各地から集まった400万人の人口を抱える大きな都市であることを理解しているからである。この約束に基づき、2016年の総統選への立候補について向き合うことができなかった。しかし、愛する中華民国を守り、われわれが堅持する民主主義の政治と法治を守るため、この肝心なひととき、中華民国の未来と次世代に影響を与えるこのときにおいて、この決断を下さざるを得なかった。ゆえに(これまで公認候補だった)洪秀柱・立法院副院長(国会副議長)には真摯に謝罪しなければならない。われわれはともに団結し、台湾の人々のため責務を負わねばならないのだ。
みなさん、(総統選と同時投票の)立法委員(国会議員)選挙は極めて重大であり、もし立法院(国会)で少数党になることがあれば、ひいては議席数が3分の1あるいはそれより少なくなるようなことがあれば、その時の敗北は一度の選挙においてではなく、中華民国、台湾海峡両岸の平和の敗北となるであろう。