2024/12/26

Taiwan Today

経済

農委会が果物の酸味・甘味の比率研究、本来のおいしさを

2015/10/21
行政院農業委員会農業試験所は、果物の酸味と甘味の最適な比率について研究を進め、本来のおいしさを取り戻す計画に取り組んでいる。写真はバーレーンのスーパーに並ぶ台湾フルーツ。(外交部サイトより)

果物は酸味が強過ぎると不人気になる、甘過ぎても健康面への悪影響が懸念される――こういった問題意識から、行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)農業試験所は現在、果物の酸味と甘味の最適な比率について研究を進め、果物本来のおいしさを取り戻す計画に取り組んでいる。この計画では、甘味の強い果物の採り過ぎで健康を害することなく、また海外の消費者の好みにも対応し、果物の味をよりカスタマイズできるようにすることを目指す。

「果物は甘ければ甘いほどよいのだろうか」――この問いに対し農業試験所の職員は、実際のところ、果物はそれぞれ特有の風味を楽しむものであって、甘過ぎると異なる果物の味が似通ってしまうことがあると指摘。また風味はクエン酸やリンゴ酸など酸味に由来するものだと説明した。

農業試験所は、台湾のさまざまな果物はすでに甘味をカスタマイズして生産できるようになっていると指摘。国内では甘味の強いものが好まれる傾向にあるが、海外市場を開拓するならば、より多くの選択肢を提供し、それぞれ異なる市場のニーズに応える必要があると強調している。

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