馬英九総統は21日午後、台北市内で行われた「2015年僑務(華僑業務)委員会議開幕式及び世界華僑節(華僑の日)祝賀大会」に出席、長期にわたる華僑の中華民国に対する支持と、抗日戦争期間における国家への貢献に謝意を表した。馬総統はまた、今後より多くの華僑の学生たちが中華民国(台湾)で就学もしくは就職し、中華民国の発展に共同で取り組むよう期待した。
馬総統は、建国の父・孫文博士がかつて述べた「華僑は革命の母」という言葉を挙げ、中華民国の建国以来、華僑は国家建設の歴史の全ての段階において重要な役割を果たしてきたと指摘。また、今年が抗日戦争勝利及び台湾の祖国復帰70周年にあたることから馬総統は抗日戦争期間中の華僑の勇敢な事績に言及、海外の華僑たちはこの期間中、日本に抵抗するという強い信念を固め、「毀家紓難(国家の困難を克服するため自らの全財産を投げ出すこと)」の精神で金銭と労力を惜しまなかった他、多くの華僑がためらうことなく自ら前線に身を投じたと説明した。
中華民国が推進する、華僑学生に関する政策の成果について馬総統は、同政策はすでに60年あまり続いており、これまでに世界各地の華僑の子孫たち19万人以上を育て上げたと指摘、これら元学生たちは海外で中華民国を固く支持する人脈のネットワークとなっており、中華民国で最も成功した教育政策の一つだといえると評価した。
馬総統によると、近年高等教育の国際化に伴って、政府は華僑に対する教育政策をいっそう重視している。馬総統は、政府は台湾で学んだ華僑学生をより多く台湾に引きとめられるよう努力しているとし、将来はさらに多くの華僑学生が台湾で就学もしくは就職し、中華民国と共に努力してくれるよう望むと述べた。