日本の日東電工株式会社は世界最大の偏光フィルムメーカー。同社の海外子会社、台湾日東電工株式会社は台湾南部・高雄市に位置する加工出口区高雄園区(高雄輸出加工区)で新工場を増設。総投資額は7億3600万台湾元(約27億1300万日本円)。26日には第一期工事の竣工式が行なわれた。来年末には全ての工事が完了する予定で、年間の売上げは4億5000万台湾元(約16億5900万日本円)増えるものと見られている。
台湾日東電工株式会社の宮尾圭一董事長(会長)によると、高雄輸出加工区で新設する第三工場は地上4階建てで、総床面積は1万5410平方メートル。このほど第一期工事が完成し、全ての工事は来年11月末に完了する。テープの年間生産能力は1億3200万本増えることになる。
経済部(日本の経産省に相当)の楊偉甫常務次長(事務次官に相当)は、日東電工が46年前、経済部高雄輸出加工区を投資先に選んで初の海外子会社を設立して以来、半世紀近くが経ったが、台湾日東電工は今も高雄で運営を強化し続け、経済効果をもたらしていると感謝した。楊経済部次長はさらに、台湾日東電工の主力製品は自動車用及び一般用テープで、五つの「最」を持つと説明。五つの「最」とは、世界で最も薄く、防水能力が最も高く、難燃性が最も高く、耐熱性が最も強く、粘着技術が最も優れていること。楊次長は、製品の卓越した能力以外に、同社は揮発性有機化合物(VOC)の使用を低く抑えており、地球を守り、環境保護を重視する企業としての社会的責任も十分果たしていると称えた。