2015年アジア太平洋経済協力首脳会議(APEC Economic Leaders’ Meeting)は11月にフィリピンのマニラで開かれる。馬英九総統は、蕭萬長前副総統がこの会議で中華民国(台湾)の指導者代理を務めるよう要請すると決定した。
フィリピンは「地域経済統合アジェンダの推進(Enhancing the Regional Economic Integration Agenda)」を今年の優先議題の一つとしている。
蕭前副総統は国際経済と貿易、外交及び多角的貿易交渉に精通。これまでに経済部長(日本の経産相に相当)並びに中華民国の指導者代理として、APECの関連会議に6度出席するなど、APECにおける他会員の指導者とも深い友情を築いている。
蕭前副総統は今回、中華民国を代表して会議に出席し、APECの場を借りて各会員の指導者たちと幅広い意見交換を行なう。そして、中華民国が多角的貿易体制を支持するために行なっている努力を広く説明し、中華民国がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の次の拡大交渉に参加していくための環境づくりに努めることになる。