台湾南部、高雄市の高校生5人が、カンボジアのへき地の集落の家庭に太陽光発電の発光ダイオード(LED)照明を届ける「Light Love 小さな太陽プログラム」に取り組んでいる。現地の家庭では生産活動がより広がり、子どもが明かりのもとで勉強に励むことができる。それぞれ別の学校で学ぶ5人の高校生は、過去1年間で160世帯に照明を届け、現地の人々の未来を明るく照らしている。
「小さな太陽」のメンバーが贈ったのは、昼間に蓄電し、夜間8時間にわたって使えるLED照明。この照明はカンボジアにメンテナンス拠点があり、現地の人が二度と暗い夜を過ごさないで済むよう、さらに予備の5個を台湾の人が経営する民宿に預けている。このプログラムでは現地の人々の暮らしを照らすだけでなく、家庭訪問も実施、生活の中のニーズを実際に理解し、各界に向けて古着や文具などの物資の寄付を積極的に呼び掛けている。
5人の学生は高雄市政府社会局や、ロータリークラブなどから経費の支援を受け、昨年は夏休みや冬休みを利用し、カンボジアを訪れている。