行政院(内閣)の孫立群報道官は10日、毛治国行政院長(首相)が同日の立法院(国会)答弁で受けた、中国大陸の軍事的脅威についての質疑をめぐり、毛院長は、台湾の安全と尊厳に対して脅威となるいかなる行為にも抗議し、中国大陸の速やかな対処を期待することを強調していると説明した。
孫報道官は、毛院長は、これは台湾海峡両岸関係における極めて厳粛な、また台湾の人々がみな関心を寄せる核心的な問題だとし、決して口頭抗議のような簡単なやり方での対応で済むものではないとの認識を示していると伝えた。また効果的な意思疎通によって敵意の緩和と相互信頼の構築をすべきであり、そうしてはじめて両岸首脳会談の成果が着実なものとなり、また台湾海峡の平和を強固なものにできると説明した。
毛院長はさらに、台湾は民主的でオープンな社会であり、さまざまな意見や主張を包括していると強調。一方、中国大陸は特に、安全と尊厳に対する台湾の人々の思いは格別に深いものだと理解すべきであり、両岸の平和を脅かすいかなるやり方も、今後の両岸関係の長期的な発展に寄与しないばかりでなく、台湾の人々の尊厳と気持ちを傷つけると表明した。