馬英九総統は11日午前、「2015年第23回APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議(AELM)」に参加する中華民国(台湾)の代表団と会見し、同代表団が中華民国の経済と貿易の自由化促進、並びに「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」及び「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」参加の決意を重ねて伝えるよう強く期待した。
馬総統はあいさつの中でまず、代表団のメンバーが労を惜しまず、中華民国の経済及び貿易の発展促進と国際社会への発信の重責を担ってくれることに感謝。特に今回でAPEC関連の会議に7度目の参加となる蕭萬長前副総統は、APECの運営、並びに中華民国と各経済体との経済貿易分野での関係を深く理解しており、中華民国を代表して同会議に参加する理想的な人選だと評価した。
馬総統によると、今年のAPECの主な議題を支持する立場を示す具体的な行動として、中華民国は今年9月の第三回高級実務者会合(SOM3)において、APECに70万米ドルの寄付を行なった。また、中華民国は他の会員国と積極的に協力し、APECの枠組みの下で、医薬品の研究開発、女性による新たな経済など9項目の提唱と計画に取り組み、29回にわたるAPECの会合及び活動の実施に協力している。馬総統は、政府は今後、台湾におけるAPECのハイレベル会合の開催、もしくは閣僚会議の共同開催の機会を探っていくと述べた。
蕭萬長前副総統はあいさつの中で、今回の会議開催期間中、代表団は主な貿易パートナーとの二者会談を実現し、互いの経済貿易関係の強化を図るとした上で、TPP及びRCEP参加についても代表団は全力で取り組み、将来の参加実現に向けてより優れた条件と環境づくりに努めたいと意気込みを示した。