行政院(内閣)の毛治国院長(首相)は12日の院会(閣議)で台湾南部、台南市におけるデング熱感染状況についての報告を受けた。毛院長は、台南市の感染状況は症例数がピーク時の1日700件超から徐々に減少し、収束に向かっていると表明、なるべく早く一段落することを望むと語った。
毛院長は、台南市におけるデング熱感染拡大防止対策は、まず第一線の作業として行政院環境保護署(日本の環境省に相当)が策定した計画について、国軍や地方自治体の人々が協力してボウフラ発生源の撲滅などに取り組み、医療現場では、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)が関連医療システムにおける患者のスクリーニング(ふるい分け)と処置を行うという両面から取り組んだと説明。また、台南市の協力にも感謝すると述べた。
毛院長はさらに、衛生福利部に対して今年の取り組みの成果をまとめ、高雄市での感染拡大防止を支援するよう指示した。
また毛院長は、関連省庁が今年経験したことを元に、感染症流行防止策を見直し、来年早々にも予防策をスタートさせるよう期待すると述べた。