馬英九総統は13日午後、内外に向けての記者会見を開き、このほどシンガポールで中国大陸の指導者、習近平氏と会談した目的と意義、並びに内外の反応、そして透明で公開されたそのプロセスについて国民に報告した。馬総統はまた、立法院(国会)に赴いて「国情報告」を行い、「台湾海峡両岸の指導者同士の対面」の成果を説明して憲政の慣例とする意思を再度強く表明した。
馬総統によると、この会談は両岸関係の平和的な発展に向けて四つの重要な意義を持つ。四つの意義とはまず、両岸が台湾海峡を隔てて分割統治されるようになって以降66年で、双方の指導者が行なった初めての会談であること。
第二に、1992年に双方が「92年コンセンサス」に達して23年後に初めて両岸の指導者が同時にこのコンセンサスを認め、「92年コンセンサス」が両岸共通のもので、カギとなる政治的基礎であることを確認したこと。
第三に、同会談が両岸間に海を越える「橋梁」を架けたこと。両岸双方は同会談により、それぞれの指導者が対等かつ尊厳が保たれた形で話し合える新たなモデルを築いた。大きな一歩を踏み出したことになり、未来の指導者もこのモデルを踏襲できる。
第四に、台湾が初めて中国大陸の指導者に対して直接、中国大陸側の台湾に対する軍事的配備と、国際社会における台湾の活動空間に関する問題をぶつけ、中国大陸側に具体的で善意ある行動をとるよう要求したこと。
行政院(内閣)大陸委員会が13日午後に発表した最新の世論調査によると、馬英九総統と習近平氏の会談を支持した回答者は6割以上(61.6%)で、全体的に見た場合、国民の大部分は両岸の指導者同士の会談を歓迎し、「92年コンセンサス、一つの中国・各自解釈(一つの中国の解釈は各自が表明する)」を基礎に、現在のスピードで両岸関係の発展を続けることを支持している。また、外国のメディアの報道、国内での評論や報道のいずれにおいても、馬総統と習近平氏の会談に対しては前向きな評価がマイナス評価をはるかに上回っているという。