毛治国行政院長(首相)は米国の政治情報サイト、ポリティコに寄せた文章で、台湾は環太平洋戦略的経済連携(TPP)参加に向けた準備作業を全速力で進めていると指摘、これはアジア太平洋地域と米国の利益にかなうものであるとし、台湾のTPP参加を支持するよう米国に呼び掛けた。
毛院長は、税率引き下げや入札手続きの簡素化、台湾企業による中国大陸での投資事業の緩和、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の締結など、台湾がTPP加盟のために進めてきた準備作業について各項目を説明、最近ではさらにこの作業を加速させていると表明した。また毛院長は、TPP参加に向けた全面的な理解を得るため、産業界など各界の反応を聴取し、TPPの条文に基づき、台湾の貿易経済や新規格との相違点について処理しつつ、さらに専門チームを作り省庁横断的な協調を進めていると指摘、あらためて米国に台湾のTPP参加を支持するよう訴えた。