政治
馬・総統、中国大陸旅行者の台湾でのトランジットを歓迎
2016/01/06
中国大陸旅行者の台湾トランジットについては、写真の第三回「台湾海峡両岸主務官庁トップ会談」で基本合意していた。(中央社)
中国大陸側が現地の旅行者の台湾でのトランジットを都市限定で開放すると発表したことについて、中華民国総統府の陳以信報道官は5日、馬英九総統はそれを歓迎するとともに、中国大陸側が昨年11月シンガポールで行われた中国大陸の政治指導者、習近平氏との会談『馬・習会』で得られたコンセンサスを再度実行に移そうとする誠意を評価する立場を示したと伝えた。陳報道官によると、馬総統は、台湾海峡両岸間の平和と発展を続ける現状は努力を重ねてようやく得たものだとし、次期総統がそれを大切にし、その維持に力を入れるよう期待した。今回の台湾でのトランジットを都市限定で開放する措置は、両岸業務主務機関の首長を結ぶホットラインの設置・開設、中国大陸の専門学校卒業生が、台湾の二年制大学へ編入することに合意したこと(今年から定員が1,500人に増員された)に続く、「馬・習会談」後に実施に移される3つ目のコンセンサスだ。
中国大陸の「国務院」台湾事務弁公室によると、中国大陸側は「馬・習会談」の成果を実行するため、中国大陸の南昌、昆明、重慶の住民による台湾桃園国際空港(台湾北部・桃園市)でのトランジットを試験的に開放する。実施後、中国大陸の旅行者は、江西省南昌市、雲南省昆明市、重慶市から、パスポート、インターライン提携の航空券、第三地点までの搭乗券を持参していれば、桃園国際空港内での乗り継ぎが可能となる。