2024/12/26

Taiwan Today

経済

台湾発の機能性繊維めぐる新技術、世界で高く評価

2016/01/07
国立台北科技大学の芮祥鵬教授(写真)が率いる研究チームは、機能性繊維の画期的でより低コストの新技術を開発した。(中央社)

台湾の機能性繊維の実力が世界で高く評価されている。台湾北部、台北市の国立台北科技大学の芮祥鵬教授が率いる研究チームは、機能性をもつ素材で代表的なゴアテックスよりも画期的でより低コストの新技術を開発した。業界関係者によれば、下着ブランドのヴィクトリアズ・シークレットや、ヨガウェアのルルレモン、アパレルブランドのユナイテッドアローズなど世界的に有名なブランドに供給するサプライチェーンなどで採用されている。

繊維業界はかつて、台湾で斜陽産業とみなされていた時期もあったが、最近では新技術が新たな活力を吹き込んでいる。台北科技大分子科学科の芮教授率いる研究チームは、科技部(日本の省レベル)の後押しを受け、「機能性薄膜コーティングプロセスおよびコーティング材料研究開発センター」を開設。福盈科技化学(JINTEX)、富喬工業(FULLTECH FIBER GLASS)、永光化学工業(EVERLIGHT CHEMICAL INDUSTRIAL)といった国内の繊維や化学材料のメーカーと協力し、コーティングプロセスにおける課題を効果的に解決、台湾の繊維製品の付加価値を高めるとともに、メーカーの収益を20%以上押し上げた。

芮教授は、チームが開発した技術ではこれまでに、22の産学協力計画事業が立ち上げられ、知的財産権に関わる特許を国内外で6件取得したほか、産学協力と技術移転の費用として企業から1,000万台湾元(約3,506万日本円)以上の収入があったという。

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