馬英九総統は9日午前、台湾北部・台北市にある国立台湾博物館を訪れ、「新住民サービス大使養成プロジェクト」の成果を確認した。「新住民」とは、台湾の人と結婚して台湾に移り住んだ外国籍並びに中国大陸籍の配偶者のこと。「新住民サービス大使」は、東南アジア出身の「新住民」で、それぞれの母語で同博物館内を案内するガイド。馬総統は、「新住民」たちの熱心さと努力を高く評価した他、各界が相手の身になり、思いやりの心で接する国際観を養い、「新住民」たちが台湾の社会に溶け込めるよう協力することに期待した。
「新住民」たちが台湾の生活に適応するのをどのように助けていくかについて馬総統は、政府が推進する「全国新住民トーチ(たいまつ)計画」に言及、関連措置を積極的かつ着実に実行し、「新住民」が速やかに台湾社会に溶け込めるよう支援していると説明した。また、馬総統は自身が台北市長を務めていた時から、学校が「ベトナムの日」や「インドネシアの日」を実施するよう奨励していたとして、こうした活動を通して人々の異なる文化や言語に対する理解を促し、相手の身になって思いやる心を学ぶことから一歩進んで国際観を養ってほしいと希望した。
馬総統は、現在では外国籍配偶者は結婚した日から台湾で就労でき、3年から4年後には中華民国の国籍が取得できると説明。中国大陸籍の配偶者が中華民国籍を取得できるまでの時間についても、自身が総統になって以降、従来の8年間から6年間に短縮したと述べた。