アーティスト、林舜龍(リン・シュンロン)さんの作品『跨越国境・海(国境を越えて・海)』プロジェクトの作品が、日本の瀬戸内国際芸術祭2016に出品されることとなった。文化部(日本の省レベル)による国際共同制作計画の補助を受けたもので、林さんが同芸術祭に招聘(しょうへい)されるのは3度目。今年3月20日から、林さんの『跨越国境・海』の作品「種子船(種の船)」は再び香川県の高松港に向け漂流を続け、今後は恒久的に同芸術祭メイン会場に設置される。
林さんの2013年の作品『跨越国境・海』は、流木を素材にした創作で、漂着種子として知られるゴバンノアシの種子の形状をモチーフに「種の船」として作り上げたもの。台湾の先住民やボランティアから成るチームが共同で制作した。作品はこれまで台湾の北海岸から北へ向けて出港、日本の瀬戸内海の豊島まで航行し、1年近く日本で交流を深めた。その後、台湾へ戻り、台湾北東部の宜蘭県にある冬山河の河畔が会場となった、2014宜蘭国際童玩芸術祭にも参加した。