旅行書類の電子化という世界のトレンドに対応し、「観光大国」計画実施に向けての外国人旅行者入国手続きの簡素化に合わせ、さらに中華民国パスポート所持者が各国・地域への査証申請で利便化措置を受けられるようにするため、中華民国外交部(日本の外務省に相当)は、台湾を訪問する外国人旅行者の電子ビザ(e-Viza)を12日から実施した。この電子ビザ計画は、外国人旅行者が台湾訪問の際に必要な査証を、インターネット上で申請・取得できるもので、2015年上半期から計画が始動、同年第4四半期にはシステムが確立された。
台湾への電子ビザは、台湾を訪問する際に査証免除が適用されない外国人旅行者が、インターネット上で査証を申請・取得できる、便利なワンストップ・サービス(申請書の記載、クレジット決済、審査後に査証の発行)が受けられる。申請者は査証発行手続きのために中華民国政府の海外における出先機関を訪れる手間がはぶけ、書類申請・発行の待ち時間や交通費もかからない。申請者は旅券の正本を提出する必要がなく、面談も免除される。外交部は、電子ビザ適用者の審査やその審査方式を慎重に検討し、査証手続きの利便性を高め、入国の安全性を守る目的を果たすよう取り組んでいる。