馬英九総統は19日、南シナ海の海洋および環境をめぐる科学研究の国際シンポジウム「2016南シナ海科学国際シンポジウム(2016 International Symposium on Ocean and Atmosphere Research in South China Sea)」に出席した。馬総統は、南シナ海は地理や戦略、経済発展のすべての面において重要な役割を担っていると指摘、中華民国(台湾)が提唱する「南シナ海平和イニシアチブ」は、関係各者に争議を棚上げし、平和と互恵、共同開発の道を追求するべく尽力しようと呼び掛けるものだと表明した。
馬総統はまた、南シナ海は地理的な位置、自然環境、豊かな海洋資源といった条件を備え、北東アジアと東南アジアにおける重要な役割を担っていると同時に、地域の科学研究では、台風や地震、津波などの自然災害対策として防災に関する情報をより多く提供してくれることも、中華民国がかように南シナ海の科学的研究を重視する理由だと述べた。馬総統はあいさつのすべてを英語で行った。