台湾北部・台北市の柯文哲市長は現在、同市の幹部らと共に7日間の日程で日本を訪問している。2日目の25日午前には東京駅を参観、午後には東京都議会、東京都庁を訪問し、一行は舛添要一東京都知事の歓迎を受けた。
柯台北市長はあいさつの中で、日本は中華民国(台湾)の近隣にある大国である他、地理、社会、文化面で台湾と近いとして、双方の間にはより緊密な往来があるべきだと主張。同時に、台北市と東京都の交流を通して台日の交流関係をいっそう確固たるものにしたいと希望した。
柯市長は、今回の訪日目的として三つの重点を挙げている。まず、来年、学生のオリンピックとされるユニバーシアードを開催する台北市として、1964年に続いて2020年に再びオリンピックを開く東京都の、競技会場、交通、治安維持などに関する様々な取り組みを学ぶこと。また、台湾と日本はともに台風や地震などの自然災害に見舞われる地域であることから、防災面でも日本から学ぶこと。そして、台湾は5年後に60歳以上の人が総人口の25%を超え、日本が現在すでに取り組んでいる高齢化の問題にまもなく直面することになるため、この面で日本の状況を理解することを希望した。