外交部(日本の外務省に相当)は1日、中華民国と国交のあるヨーロッパの国、バチカン市国の貴重な文物の台湾における初めての大規模な展覧会、「天国の宝物―バチカン文物特別展」の開幕レセプションが4日夜に開催されると明らかにした。バチカンの貴賓も台湾を訪れ、開幕レセプションに出席し、台湾とバチカンの深い文化交流に立ち会う。
外交部によると、中華民国とバチカン市国の外交関係は73年におよび、両国は密接な交流を続けている。国立故宮博物院(台湾北部・台北市)は、外交部の協力で、昨年11月にバチカンの聖具室と同特別展の開催に関する契約を交わした。5日から5月2日まで故宮博物院で開催される「天国の宝物―バチカン文物特別展」では、60点の文物が展示される。
消息筋によると、今回の展示で、バチカンの貴重な文物が台湾に貸し出される。これは、バチカンにとって初めての大規模な海外展示となり、両国の友好関係を示すものといえる。
故宮の資料によると、今回の貴重な展示品には「エデッサのマンディリオン」(イエスの顔が写ったとされる布)も含まれ、華麗な中に神聖で優雅な風貌を表している。
展示は、神聖儀式、典礼暦、祭壇、教皇と歴史、聖礼典に分けられ、カトリック教会の典礼や教皇との密接な関係、カトリック教会の発展や歴史の流れを紹介する。また、故宮博物院に収蔵されている、台湾でのカトリック教会の発展・歴史に関する文献も展示され、興味深いものとなっている。