カード大手の米マスターカードはこのほど初めて、「アジア太平洋地域渡航先ランキング」を発表した。このレポートによると、アジア太平洋地域は世界で最大の観光市場に成長、昨年の旅行業による経済効果は2兆2,700億米ドルに上ったとともに、1億5,000万件超の雇用を創出した。
同地域の渡航先167都市のうち、渡航者数ではタイのバンコクが延べ2,190万人と最多、続いてシンガポールが同1,181万人、日本の東京が同1,176万人で2位と3位にランクインした。台北は同640万人で11位となり、すでに同地域で相当な人気の渡航先であることがうかがえる。
なお、上位20都市のうち、海外からの渡航者の滞在日数は、台北が平均6.6日間と、トップのインドネシア・バリ島の9.1日間に次ぐ長さだった。これはバンコクの4.9日間、東京の5.8日間、韓国のソウルの6.0日間をしのぐもので、台北の多彩な文化が、海外からの渡航者にとって長期間滞在し観光したくなる魅力につながっていることが分かる。
一方、台湾はアジア太平洋地域で3番目に海外への渡航者が多く、海外への渡航者数は台湾全土の人口に相当する延べ2,300万人超に達し、渡航先での消費額は149億米ドルで5位だった。