馬英九総統は17日午後、「第6回らん育種優秀者-菁育奨」受賞者と対面した。馬総統は、らんの新種開発に対する受賞者たちの貢献を称えると共に、らん産業支援に関する政府の取組みと成果を説明した。
らん産業を支援するための政府の取り組みについて語る中で馬総統は、台湾における、らんの栽培面積が952ヘクタールに達し、2015年までのらん輸出額は1億7600万米ドルと、台湾の花卉輸出金額の9割を占めると指摘した。馬総統はまた、2009年から2015年までの間に行政院農業委員会(日本の農水省に相当)が指導して設置した、らんのバイオテクノロジーパークとグループ生産エリアは12カ所、面積は207ヘクタールに達しているとして、業者がらんの品質を高めるに政府が協力していることを説明した。
さらに馬総統は、らんの海外市場拡大に向けて、各国の輸入花卉に対する検疫条件のハードルを引き下げるため、農業委員会は昨年1月、台湾の胡蝶蘭の苗を一定の検疫を条件に輸入することでブラジルの同意を取り付け、中南米市場の開拓に成功した他、今年2月4日には対米輸出の障害もクリアしたと強調した。これにより、中華民国(台湾)は米国に栽培媒質を附帯したオンシジュームの株を輸出できる最初の国になり、長距離の輸送による損傷率を下げ、米国向けに輸出するオンシジュームの数と品質を引き上げられるという。また、台湾は2020年の「第23回世界らん展」開催権を獲得しており、台湾の高品質ならんが世界のらん産業の舞台で輝くことになるという。