総統府と最大野党・民主進歩党(民進党)との政権引継ぎ会議が19日午前10時から、台湾北部・台北市にある台北賓館(迎賓館)で行われている。会議は非公開で、終了後、双方がそれぞれ記者会見を開いて対外的に説明する。引継ぎを担う双方の代表が初めて顔を合わせて話し合うことで注目を集めている。1月に実施された第14代総統選挙で民進党の総統候補、蔡英文氏が当選したため、5月20日に政権が交代することになり、これに向けて引き継ぎ作業が進められる。
総統府と民進党は18日午後、会議の流れを同時に発表した。総統府からは曽永権秘書長、熊光華副秘書長、蕭旭岑副秘書長、国家安全会議の趙克達副秘書長、行政院(内閣)の杜紫軍副院長(副首相)、行政院の宋餘侠副秘書長の6人が参加する。総統府秘書長は、総統府において正副総統を除いたトップ。
民進党からは政権引継ぎチームの共同召集人、呉釗燮氏と林錫耀氏、蔡英文政策オフィス(蔡英文氏は同党主席、次期総統)の張景森執行長、元民進党民意調査センター主任の陳俊麟氏、民進党の劉建忻副秘書長(副幹事長に相当)、民進党政策委員会の施克和首席副執行長の6人が出席する。