会場は過去最大、メインランタンは過去最高で、これまでで最大規模だと言える台湾ランタンフェスティバルが22日に開幕した。今回のフェスティバルでは初めて三つの離島(澎湖県、金門県、連江県)が出展、さらに日本から参加する都市も過去最多になるなど、10項目の「第一(初めて、一番)」が記録されることに。日本の千葉県からは100年の歴史を持つ山車までやってくる。
台湾ランタンフェスティバルは22日から3月6日まで、台湾北部・桃園市の台湾高速鉄道特定区の周辺で開催される。今年のメインランタンは「齊天創鴻運(孫悟空が好運を生み出す)」で、高さ26メートルの「孫悟空」のデザイン。色とりどりのライトやレーザー光線に、「舞動桃源」、「鳥語花香」、「夢幻奇縁」、「祥猴献桃」のサブランタンも加わり、台湾に好運がもたらされるようにと願う。
2016年台湾ランタンフェスティバルには10項目の「第一(初めて、一番)」がある。まず、会場の面積がこれまでで「一番」広いこと。台湾高速鉄道の桃園駅から青塘園まで、長さ2キロメートル、面積は合計32ヘクタールに及ぶ。
二つ目は、「初めて」の台・澎・金・馬のランタンフェスティバルであること。台湾ランタンフェスティバルに初めて離島の澎湖県、金門県、連江県(馬祖)が参加し、「多元的交流ランタンエリア」に「離島コーナー」が設けられる。
三つ目に、「初めて」ガラス製のランタンが展示されること。「台湾創意ガラスチーム(台湾ガラス株式会社に、北部・台北市、南部・高雄市、桃園市のガラス工業同業組合が結成したチーム)」は4万点のガラスを用い、「科技世界エリア」に高さ10.2メートルの「宇宙塔」を展示。ガラス素材を主に使って作られたランタンは「初めて」。
四つ目は、日本で100年の歴史を持つ山車が「初めて」海外に運び出され、台湾にやってくること。日本の千葉県で100年の歴史を持つ成田祇園祭の「仲之町の山車」が初めて日本を離れ、22日の開幕パレードに参加する。
五つ目は、「初めて」移動ランタンカーが運行されること。「桃園物語ランタンエリア」では今回のフェスティバルのマスコット、「Y桃」と「園哥」で飾り付けられた「移動ランタンカー」が運行され、桃園市の過去、現在、未来を紹介する、長さ600メートルに及ぶ「桃園物語軸」のコースを案内してくれる。
六つ目は、メインランタンがこれまでで「一番」高いこと。メインランタンの「齊天創鴻運」は高さ26メートル。台湾ランタンフェスティバルが開催されて27年で最高。
七つ目は、地方自治体と地元を本拠地にするプロ野球チームが「初めて」タイアップすること。桃園市とラミゴ・モンキーズが協力し、「多元交流ランタンエリア」に「活力スポーツコーナー」を設置。モンキーズのマスコット、「猿気小子」が高さ8メートルのメインランタンとなって登場する他、桃園市で優れたスポーツに関するサブランタンが5個展示される。
八つ目は、日本からこれまでで「一番」多くの都市が参加すること。千葉県、成田市、三原市、香川県、北海道、名古屋市、三重県が出展。日本の7都市のランタンが参加する(3点は「多元交流エリア」、4点は「メインランタンエリア」)。台湾桃園国際空港を擁し、「中華民国(台湾)の玄関の町」として知られる桃園市の、国際的な都市としての特色が示される。
九つ目は、参加企業がこれまでで「一番」多いこと。今年のランタンフェスティバルに参加する企業、政府機関は100を超える。また、工場を公開して観光客に対応している企業の「観光工場」も23社が「童話夢工場ランタンエリア」に出展。官民のタイアップがこれまでで最も多い。
最後に、「初めて」二つのメインランタンによる光のショーが行なわれること。メインランタンエリアの他、青塘園の「新桃花源ランタンエリア」には水と緑がコンセプトの「水上劇場」があり、台湾ランタンフェスティバルで初めて、メインランタン二つのショーが行なわれる。