台達電子工業株式会社(Delta Electronics, Inc.)は16日、インドのバンガロールで開催された「Elecrama 2016(2016年インド電力設備及び技術展)」で、インドに第三工場及び研究開発(R&D)センターを設置し、2万人の職員と500人のエンジニアを雇用すると発表した。
インド市場の潜在力を有望視し、台達電子の鄭平執行長は昨年インド政府の開いた「デジタル・インディア」イベントで、向こう10年間に5億米ドルをインドに投資し、2万人分の雇用機会を創出すると宣言した。16日のバンガロールにおける発表は、この投資計画のより詳しい内容を明らかにしたもの。
インドのモディ首相が「メイク・イン・インディア」政策を打ち出して以降、インドの電力需要は大幅に増加するものと見られる。インドにおける台達電子の親会社である泰達電子(Delta Electronics Thailand)の黄光明董事長(会長)は、インドは極めて潜在力のある市場で、一方で高効率エネルギーは台達電子の核心技術だとし、バンガロールでの研究開発センター設置で、インドの人材の力を借りて研究開発とイノベーションを進め、革新的な製品で「メイク・イン・インディア」政策をサポートできるよう希望していると説明した。