政府の「4G(第4世代移動通信システム)ブロードバンド応用スマートシティ計画」に呼応し、台北市公共運輸処は25日、同市における「4Gスマートバス」の正式なスタートを宣言した。「204」路線のバス(台湾の市バスは路線を番号で表示する)で先行実施し、年末にはバス84台、並びに関連の台北都市交通システム(MRT)駅など60カ所への導入を目指す。
同市公共運輸処によると、台北市は経済部(日本の経産省に相当)工業局の推進する「4Gブロードバンド応用スマートシティ計画」に合わせ、亜太電信(アジアパシフィックテレコム)と「スマート交通計画」で協力し、25日には「4Gスマートバス」の運行開始式典を行った。式典には経済部工業局、台北市の交通局及び資訊(情報)局、バス会社の首都客運、亜太電信スマートライフセンターの関係者が出席した。
「4Gスマートバス」計画は「204」路線のバスで先行実施され、同路線の35台のバス、並びに屋内20カ所のデジタルサイネージに無料の4G Wi-Fi無線インターネット設備を設置し、利用者により便利なバスサービスを提供する。
「204」路線のバスが通る沿線で、Wi-Fiを整備する予定の主なポイントは、台北市立建国高級中学(高校)、台北市立第一女子高級中学(高校)、MRT東門駅、MRT大安森林公園駅、MRT忠孝復興駅、南京公寓(マンション)、松山駅、量販店の大潤発(RT-MART)第二館など、多くが学校エリア、商業エリア、そして交通機関の駅となる。
台北市公共運輸処では、バスの車内もしくは停留所などで、「Gt4G Wi-Fi台北公衆区免費上網」と書かれたシールの貼られたところでは、携帯デバイスで登録することなく4GのWi-Fiを30分間無料で利用できると説明。将来、登録制導入後は無料で3時間の利用が可能になるという。