経済部(日本の経済産業省に相当)は、IT分野のスタートアップ育成を目指し、2008年より台湾最大のスタートアップ・イベント「IDEAS Show」を実施している。同部は2日、9年目となる今年7月、APEC(アジア太平洋経済協力)の認可を得て「IDEAS Show @ APEC Social e-Commerce」と題するスタートアップの国際交流イベントを台湾で開催することを明らかにした。
経済部商業司(日本の局に相当)によると、この8年間で「IDEAS Show」に参加したスタートアップは226組に達する。また、168組の海外市場開拓に協力し、海外企業とのM&Aを4件成功させた。これまでの資金調達額は61億1,500万台湾元(約208億日本円)に上る。
また、APECに参加する中国大陸、シンガポールとも協力のパイプを築いており、「IDEAS Show」はすでに国際社会で一定の知名度を得ている。
経済部商業司によると、台湾の代表が今年2月26日に南米ペルーで行われた「2016年APEC第1回高級実務者会合」に出席した際、APCE組織である電子商取引運営グループ(ECSG)の会議で、今年7月に台湾でスタートアップの国際交流イベント「IDEAS Show @ APEC Social e-Commerce」を開催することを提案した。
中華民国の提案に対して、フィリピン、ペルー、ロシア、ベトナム、アメリカ、中国大陸の6つのエコノミーが賛成を示し、この案はECSGの大会にて承認された。