中華民国(台湾)には数多くの非営利組織(Non-Profit Organization, NPO)が存在し、街では社会的弱者や環境保護、遺棄された動物たちへの関心を訴え、関連の運動を提唱する民間団体をしばしば目にすることが出来る。これら団体が合法的に登録された組織なのかを確認できるようにするため、内政部(日本の省レベル)は全国最大のNPO検索プラットフォーム、「公益資訊平台(公益情報プラットフォーム)」(http://npo.moi.gov.tw)を開設し、9日に正式に供用を開始した。同プラットフォームには全国7万あまりの非営利組織のデータが集められており、人々はこれら組織に関する様々な事柄を簡単に知ることができる。
内政部によると、非営利組織の情報はこれまで、各中央目的事業主管機関、及び22の地方自治体に散らばっており、人々が個別の団体が合法的に登録されているかを調べるためには多くの時間と労力を費やす必要があった。一般大衆がより手軽にこれら非営利組織について理解を深められるよう、内政部は初めて、全国の社会団体(文化、学術、医療、衛生、宗教、慈善、スポーツ、懇親、社会服務、及びその他公益目的の団体)、職業団体(同業者が共通の利益の増進と社会での経済建設を促進するために組織する団体)、合作社(協同組合)、寺廟(神社仏閣に相当)、教会、農会(農協に相当)、漁会(漁協に相当)、労働組合、社区(コミュニティ)発展協会(コミュニティの発展促進、住民の福利増進、調和がとれ、団結して互いに助け合う現代化社会を建設するための団体)など7万7000あまりの非営利組織のデータを一カ所にまとめ、司法院財団基金会データベースと結びつけて、全国最大の検索システム、「公益情報プラットフォーム」を開設、新たな検索ツールを提供している。
内政部では、台湾の非営利組織は大変多く、タイプも豊富で多元的だと説明。サービス内容は社会福祉・慈善事業、人類文化教育、宗教団体による支援、美術と文化、環境保護、スポーツ、医療衛生、各業種の労働組合など多岐にわたり、それぞれが長所を持っているという。「公益情報プラットフォーム」はNPOの重要な情報を明らかにすると共に、単一の検索窓口を提供している。シンプルな団体検索、地図資料のサーチ、データの閲覧という3ステップで、人々がNPOに関する情報を手軽に入手できるようにする。