2024/12/26

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成功大学、ノーベル化学賞・鈴木章氏に「栄誉講座」招聘状授与

2016/03/11
台湾南部・台南市にある国立成功大学の蘇慧貞校長(右)は10日、2010年にノーベル化学賞を受賞した日本の鈴木章氏(北海道大学名誉教授、左)に「栄誉講座(特別講座)」の招聘状を授与した。成功大学では今後、不定期に鈴木氏を招聘し、学生の指導に当たってもらう考え。(中央社)
国立成功大学(台湾南部・台南市)は10日、2010年にノーベル化学賞を受賞した日本の鈴木章氏(北海道大学名誉教授)に「栄誉講座(特別講座)」招聘状を授与した。同校は今後不定期に鈴木氏を招き、指導に当たってもらう考え。 鈴木氏は10日、成功大学成功校区(キャンパス)博物館2階にて「栄誉講座」の招聘状を受け取った。同校の蘇慧貞校長が授与した。同校が「栄誉講座」の招聘状を授与するのは、これが初めてのこと。鈴木氏の研究成果、および模範とすべき風格が、同校の学生を啓発し、影響を与えることを期待するとともに、同校と海外の一流の学術機関との交流及び協力をより深めたい考え。 鈴木氏は1930年生まれ、日本の化学者。日本の北海道大学を定年退官している。「鈴木・宮浦カップリング」の発見で、2010年にノーベル化学賞を受賞した。これは、有機ハロゲン化合物と有機ホウ素化合物を、パラジウム触媒を用いてクロスカップリングさせる反応で、発見者である鈴木氏の名前が冠された。この発見は、抗がん剤やエイズ治療薬、液晶製造、有機合成化学、材料化学などの研究に応用されている。

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