交通部(日本の国土交通省に類似)台湾鉄路管理局(台鉄)の支線平渓線(台湾北部・新北市)と日本の神奈川県藤沢市の江ノ島電鉄株式会社(以下、江ノ電)は2013年4月26日に観光連携の協定を締結した。一日周遊券の相互無償交換という国境を越えた合同マーケティングにより、中華民国(台湾)と日本の鉄道交流のモデルケースを確立した。双方は15日、協定を結び、2016年4月1日以降、従来の一日周遊券の相互無償交換にとどまらず、平渓線と江ノ電の友好協定関係のレベルをさらに引き上げることにした。
今回の協定締結により、双方は今年5月から「台日鉄道観光パスポート」を配布する。台湾の旅行者は江ノ電の藤沢駅、江ノ島駅、鎌倉駅で、日本の旅行者は台北駅(北部・台北市)、瑞芳駅(北部・新北市)で、平渓線と江ノ電の使用済み乗車券でそれぞれの一日周遊券と引き換えることができるほか、この「台日鉄道観光パスポート」1冊を受け取ることができる。「パスポート」には、江ノ電と平渓線の沿線の観光名所情報や、江ノ電沿線の商店、台湾鉄道の関連グッズの売店、「台鉄弁当本舗」直営店、「台鉄夢工場」などで使えるクーポン券が付いている。
台湾鉄路管理局は同時に、記念版の一日周遊券を発売する。1セット2枚入りで、今年5月に「台鉄夢工場」の台北駅店と松山駅店(台北市)にて数量限定で販売する。
今後、中華民国(台湾)と日本がさらに幅広い交流と協力を展開することで、より多くの旅行客を相互に誘致することができる見込み。これにより鉄道旅行がさらに盛り上がり、両国の観光収益の増加にもつながると見られている。