行政院(内閣)の張善政行政院長(首相)は20日、オープンソースのクラウド基盤構築ソフトウェア「OpenStack」について、「重要なソフトであり、よく学ばなければ、中華民国(台湾)のクラウドソフト発展は支障をきたすだろう」と指摘し、学校はこれを重視し、主要課程に取り入れるべきだと述べた。
張善政院長は20日、「OpenStack」のアプリケーション開発を競うハッカソンの表彰式に出席した。張院長は、「OpenStackのサプライチェーンは、川上の人材育成から、川下は業界での応用までと幅広く、学校が時間を割いてOpenStackを1つの正式な課程として扱うことを希望する」と述べた。
ハッカソンは「台北遠東通訊園区」にて18日から3日間にわたり開催された。テーマは「未来都市」で、50組近くのチームが参加した。スマートシティを作り上げるという目標のため、2日間にわたって開発に取り組んだ。優勝チームには、今年4月に米テキサス州で開催されるOpenStackサミットへの参加権が与えられた。往復航空券、宿泊、入場料など100万台湾元(約340万日本円)相当がすべて無料になる。
主催者によると、OpenStackはオープンソースのクラウド基盤構築ソフトウェアで、世界で最も多く使われているクラウド基盤構築ソフトのブランド。178カ国・地域で570社以上の企業が採用し、個人ユーザーは3万7000人近くに上る。