ベルギー連邦議会代議院(国会下院)のSonja Becq副議長一行5人が、中華民国(台湾)政府の招きを受けて、3月20日から25日まで中華民国(台湾)を訪問している。外交部(日本の外務省に相当)は、副議長一行の来訪に対して、歓迎の意を表した。
副議長は今回、連邦議会代議院の社会事務委員会のEric Massin副委員長、軍事調達委員会のSébastian Pirlot副委員長、帰化委員会のWerner Janssen副委員長、財政および予算委員会のBenoît Piedboeuf委員ら、ベルギーの与野党議員を率いて中華民国(台湾)を訪問している。台湾の政治経済の発展、台湾海峡両岸関係の現況、交通インフラ、永続発展、スマートシティ、社会福祉などの議題に対する理解を深めることが目的。
ベルギー連邦議会は中華民国(台湾)に対して友好的で、代議院は2015年11月、全会一致で「台湾・ベルギー関係決議案」を可決した。これは、中華民国(台湾)政府が提唱する地域ごとの平和イニシアチブ、台湾海峡両岸関係の改善策、台湾とEU(欧州連合)との「二国間投資協定(BIA)」、および「経済協力協定(ECA)」締結、それに中華民国(台湾)の国際組織への有意義な参与などを支持するというもの。ベルギー連邦議会代議院は2012年にも中華民国(台湾)に関する決議案を可決している。今回の決議案は再度、実際の行動によって中華民国(台湾)とEUの経済・貿易関係の強化を支持するものであり、極めて意義がある。