ベルギーのブリュッセルで22日、複数の爆発テロ事件が発生し、多数の死傷者が出ている。馬英九総統は、知らせを受けるとただちに中華民国（台湾）政府と国民を代表して暴力を厳しく非難すると共に、死傷者とその家族に対する哀悼とお見舞いの意を表した。外交部（日本の外務省に相当）も、事件発生後ただちにベルギー台北弁事処（BELGIAN OFFICE, TAIPEI）に対して関心とお見舞いの意を示し、同時に駐EU（欧州連合）兼駐ベルギー代表処を通じてベルギーの外務省にも同様のメッセージを伝えた。
爆発事件発生後、ベルギー政府は全国でのテロ警戒レベルを4段階の最高レベルの「4級」に引き上げている。中華民国外交部は、ただちに対応メカニズムを起動、駐EU兼駐ベルギー代表処が緊急対応チームを設置し、ベルギーに滞在している中華民国国民、華僑、留学生、旅行団についての把握と安全確認に協力するよう指示した。同代表処はまた、ベルギー内務省の危機管理センターなど関連機関と緊密な連携を保つ。
外交部は渡航に関する注意文も発表し、ベルギーをはじめとする欧州諸国に滞在する中華民国国民は身の安全に常に注意するよう呼びかけた。外交部と関連の在外公館は引き続き事態の発展を注視しながら、中華民国の国民が事件の影響を受けていないかを把握し、領事業務に関する情報を随時更新して国民に知らせることにしている。外交部はまた、近日中にビジネスや観光のためベルギー（特にブリュッセル地区）を訪れる予定のある国民、華僑、留学生らに対し、公共の場や大勢の人が集まる場所では常に警戒を怠らず、自身の安全に注意するよう呼びかけた。外交部は、ショッピングセンターや大型のイベント会場、空港、駅など人の集中する場所に行ったり、地下鉄など密閉性の高い交通機関を利用したりすることは出来るだけ避けるべきとしている。外交部は、すでにベルギーに滞在していて緊急のサポートが必要な人は、駐EU兼駐ベルギー代表処に連絡するよう呼びかけている。同代表処の緊急連絡電話は、（002-32）475-472-515。ベルギー国内からは、0475-472-515。