2024/12/26

Taiwan Today

政治

ベルギーでのテロ受け、馬総統が治安強化求める

2016/03/29
ベルギーの首都、ブリュッセルでは今月22日、連続爆破テロが発生。30人以上が犠牲になった。写真は犠牲者を追悼する人たち。(中央社)

ベルギーで連続爆破テロが起きたことを受け、馬英九総統は28日、国家安全上層部会議を召集した。馬総統は、政府が暴力を非難する立場を重ねて表明すると共に、関係機関がテロリストの脅威に積極的に対応し、治安を強化するよう指示した。

馬総統は、政府が暴力を非難する厳正な立場を改めて強調、政府の関係機関がテロ活動の脅威に積極的に対応し、治安を維持する様々な行動を強化するよう指示、「万全の備えで、絶対に油断をしてはならない」と述べた。

馬総統はまた、関係省庁に対し、様々な文化を受け入れることの重要性を指摘、ムスリム(イスラム教の教徒)に関する政策をただちに見直し、その生活習慣を十分尊重することで社会融和のフレンドリーな環境の構築に努めるよう指示した。

国家の安全保障に対する影響について行政院(内閣)の国土安全オフィスは、中華民国(台湾)は過激派組織IS(イスラミックステート)の刊行物とPR映像において名指しされてはいるが、現時点ではテロ組織の優先的な攻撃対象ではないと判断。同オフィスはしかし、中華民国はきめ細かい対ムスリム政策を行うべきだと提言。中華民国で暮らすムスリムの生活状況に対する関心を高め、彼らに対して起こりうる差別を未然に防ぐと共に、対外的にも慎重な対応をとることで、宗教間の対立に巻き込まれないよう注意することが必要だと主張した。

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