2024/12/27

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中央気象局と台湾高速鉄道が異業種提携、旅客へのサービス向上へ

2016/03/29
交通部中央気象局(日本の気象庁に相当)は28日、台北~高雄間を結ぶ「台湾新幹線」こと台湾高速鉄道と協力意向書に調印した。中央気象局は、これまでよりも詳細で、且つ防災に役立つ気象情報を提供し、台湾高速鉄道の旅客サービス向上に協力する。写真は台湾高速鉄路公司の劉維琪董事長(会長、左)と中央気象局の辛在勤局長(右)。(中央社)

交通部中央気象局(日本の気象庁に相当)は28日、台北~高雄間を結ぶ「台湾新幹線」こと台湾高速鉄道と協力意向書に調印した。中央気象局は、これまでよりも詳細で、且つ防災に役立つ気象情報を提供し、台湾高速鉄道の旅客サービス向上に協力する。

中央気象局の辛在勤局長は、「日常生活に十分応用できないような気象情報は、何の魅力もない無用の情報だ」と指摘した上で、「気象予報に関する科学技術の進歩により、中央気象局はすでに、これまでよりも詳細で、且つ防災に役立つ気象情報を提供できる能力を備えており、様々な業種に対して業務上の判断の参考にできるような情報を提供できるようになっている」と述べた。辛在勤局長によると、中央気象局は今回の台湾高速鉄道との協力により、台湾高速鉄道の各駅がある県や市、あるいは町や村の気象予報、沿線の格子点における防災に対応可能な風の場や雨量の予報、それに強い地震が発生したときの即時警報システムの情報、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)による地殻変動の観測情報などを台湾高速鉄道に提供する。台湾高速鉄道はこれらを、平時や災害時に、運行スケジュールの調整を決めたり、線路の安全性を評価したりする際、重要な参考の根拠とすることができる。中央気象局は、相互にメリットがある今回の異業種提携を大いに歓迎しており、双方がコアとなる業務技術とサービス品質の向上を最大の目標とした上で、最大の誠意をもって旅客のために高品質のサービスを提供できれば、産官学の三者にとってウィン・ウィン・ウィンを作り上げることができるとしている。

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