経済
台湾のベネフィットコーポレーション認証、アジア最速=馬総統
2016/03/30
「第1回ベネフィット・コーポレーション アジア地域年次総会」に出席した馬英九総統は、開会のあいさつで、ベネフィット・コーポレーションへの認証を推進して1年余りで、既に7企業が認証されたと説明した。(中央社)
「第1回ベネフィット・コーポレーション アジア地域年次総会」が29日から開催されている。馬英九総統は開会のあいさつで、台湾では、営利企業でありながら社会貢献活動に取り組む企業、ベネフィット・コーポレーションへの認証を推進して1年余りで、既に7企業が認証されたと説明した。これは、アジア・太平洋地域の中で、最短時間内で最多の認証記録だという。
馬総統は29日、「ベネフィット・コーポレーション アジア地域年次総会」の開幕式に出席した。馬総統は、「ベネフィット・コーポレーションは新たな社会的価値を生み出す。企業は良い会社を建設するために努力する。かつては、利益の追求や経営手腕が企業の価値として問われていた。しかし、社会の変遷とともに、伝統的な企業運営方式は、公平・正義、環境保護などを兼ね備えることが難しくなってきた」と述べた。
馬総統によると、現在、ベネフィット・コーポレーションはすでに世界全体の4分の1近い47か国に広がり、1,600社以上の企業はこの理念に賛同し、ベネフィット・コーポレーションの認証を受けた。台湾では、「Domi綠然能源」、「緑藤生機」など多数の企業がベネフィット・コーポレーションに認定され、さらに複数の企業が同認証を申請中だ。台湾は、アジア・太平洋地域の中で、最も短時間のうちに速やかに認証を受けた地域となっている。
馬総統はさらに、台湾は、2014年6月から現時点までで7社がベネフィット・コーポレーションの認証を受け、アジア地域で韓国(10社)に次いで多く、香港、シンガポール、インドを上回っていると話した。