外交部(日本の外務省に相当)の高官は6日夜、立法院(国会)が「旅券(パスポート)条例施行細則」の改正案を審議中であることから、7日より、パスポートの表紙にシールを貼って出国(境)する人に対しては、はがすよう勧告するがそれについて記録を残すことはしないと述べた。
一部の人がパスポートに「台湾国」と書かれたシールを貼っていることで議論が起きている。これを受けて立法院外交及び国防委員会は6日、「旅券条例施行細則」の改正案を審議した。その結果、同施行細則第3条を削除し、パスポートの表紙に勝手に字を書き込んだり、塗りつぶしたり、スタンプを押したりすることを禁止する規定については立法院本会議で処理することを決議した。
外交部領事事務局の龔中誠局長は6日夜、これについてすでに内政部(日本の省レベルに相当)移民署に通知ずみだと明らかにした。龔局長によると、立法院外交及び国防委員会が同細則の改正を決議したため、7日からはパスポートの表紙にシールを貼っている人が出入国(境)する際、シールをはがすよう勧告はするが、その人に個人データを残すよう求めることはしないということ。