外交部(日本の外務省に相当)は7日夜、バチカン市国の駐中華民国(台湾)臨時代理大使であるPaul Russll大司教(モンシニョール)に、「大綬景星勲章」を授与した。Paul Russell大司教は中華民国に派遣されて8年近くとなり、まもなくバチカン市国の駐トルコ大使に転任する。外交部は、Russell大司教が中華民国とバチカン市国との様々な協力と交流を積極的に推進し、両国の友情を深めたことを高く評価、「大綬景星勲章」を授与することで、中華民国における長年の努力と貢献を称えた。
林永楽外交部長(外相)は授与式でのあいさつで、Russell大司教は中華民国に駐在した8年近くの間、積極的に業務に取り組み、2011年12月には両国が結ぶ初めての協定である、「高等教育学位相互承認協定」の締結を実現したと説明。林外交部長はさらに、2013年3月に馬英九総統が代表団を率いてローマ法王、フランシスコの就任式に出席したこと、2014年9月にローマ法王庁(バチカン)専属の聖歌隊、システィーナ礼拝堂合唱団による台湾初公演が行なわれたこと、そして今年2月には国立故宮博物院とバチカンの聖具室が「天国の宝物-バチカン文物特別展」を共同開催したことなどを挙げ、これらはいずれも両国の交流と協力の重要なマイルストーンであり、両国の強固な友好関係を示すものだと指摘した。
Russell大司教は、自分は台湾を必ず懐かしむだろうとし、その対象として台湾の美しい風景、おいしい食べ物、豊かな文化、勤勉で善良な人々、さらには最も重要なものとして台湾で知り合った友人たちを挙げた。Russell大司教はそして、世界は丸く、これからかつて暮らしたことのあるトルコに向かうが、いつの日か再び愛する台湾に戻る機会があることを心から願うと述べた。