アジア太平洋地域の国々のジカウイルスに対する専門的な防疫能力を向上させるため、中華民国(台湾)政府と米国が協力、13日から15日まで台湾北部・台北市内で「ジカウイルス検査診断国際研究・学習ワークショップ(International Training Workshop on Laboratory Diagnosis for Zika)」を開催している。同ワークショップでは日米政府の疾病研究と防疫の専門家を講師に招き、オーストラリア、バングラデシュ、フィジー、インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの12カ国から24名の政府高官及び専門家が招きに応じて参加している。
台湾と米国は昨年6月1日に、「グローバル協力訓練枠組み(Global Cooperation and Training Framework, GCTF)」を立ち上げた。多角的な協力プラットフォームを設立することで、これまで台湾と米国が世界的な議題に関して成功させてきた協力関係を域内各国との多角的な交流と協力へと拡大することが狙い。今回の研究・学習ワークショップはこの枠組みを築いて以来、台米にとって3度目の協力プロジェクトで、アジア太平洋地域での防疫に関する専門知識と総合的な能力の向上が目的。中華民国は、同ワークショップでの訓練を終えた各国の専門家がそれぞれの国の防疫体系強化を助けられるよう期待すると共に、彼らが中華民国との交流を継続することで、アジア太平洋地域における防疫ネットワーク構築に貢献できるようにと願っている。