2024/12/27

Taiwan Today

経済

「尊厳と平等」を原則、AIIB加盟を引き続き目指す=財政部

2016/04/14
アジアインフラ投資銀行(AIIB)への中華民国(台湾)の加盟をめぐり、AIIBの金立群総裁が「加盟申請は中国大陸・財政部を通じて行う必要がある」と発言したことについて、中華民国(台湾)の財政部(日本の財務省に相当)は、「尊厳と平等」の原則を前提とし、今後の対策を検討すると説明した。(中央社)

中国大陸が主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)への中華民国(台湾)の加盟をめぐり、AIIBの金立群総裁が「加盟申請は中国大陸・財務部を通じて行う必要がある」と発言したことから、中華民国(台湾)の政界関係者及び財政部長(日本の財務大臣に相当)がAIIB加盟を見送る考えを示したと報道されている。これについて財政部(日本の財務省に相当)は、「事実ではない」と反論した。財政部は、「AIIBはあくまで多国間金融組織。中華民国(台湾)の立場は一貫しており、つまり『尊厳と平等』の原則を前提とし、今後の対策を検討する」と説明している。

財政部は、「中華民国(台湾)は一つの主権国家だ。国際関係における行為には、自ら責任を負う。これは言うまでもない事実だ」と述べると共に、「AIIBはあくまで国際的な金融組織だ。組織に関する規定や管理方針などは、いずれも加盟国が参加して決定する。単一の加盟国が主導して決定するものではない」と指摘。消息筋によると、AIIBは今年4月末に中国大陸・北京で会合を行い、新たな会員の加盟方法を話し合う予定で、6月末には新会員の加盟方法が確定するという。財政部は今後もAIIBの動向を注視し、新会員の加盟申請に関する情報を収集しながら、「尊厳と平等」の原則の下、慎重に対策を練っていく方針。

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