馬英九総統は20日夜、台湾中部・台中市で開催された女性の奉仕団体「国際ソロプチミスト(Soroptimist International,SI)中華民国総会」2016年台湾リジョンのレセプションに出席した。馬総統は、女性の地位の向上や社会的に弱い立場にある女性たちの生活改善に対するソロプチミストの努力と貢献を評価すると共に、中華民国(台湾)における女性の政治経済分野への進出状況や、男女平等に関する政策の推進とその成果を説明した。
馬総統は、中華民国(台湾)における女性の政治経済分野への進出状況について、国連開発計画(UNDP)の「人間開発報告書2015」のデータが示すところでは、中華民国(台湾)では国会議員に占める女性の割合がシンガポール、日本、韓国を上回り、さらには米国の2倍近くに達していると説明した。また現在、考試院(日本の人事院に相当)では女性の割合が38%に、監察院(最高監察機関)ではこれが50%に達している。これらの数字は、中華民国(台湾)で女性の政治参画が非常に進んでいることを意味している。女性による起業についても、世界各国の起業活動を調査する最新版「2015年グローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)」年度報告で、中華民国(台湾)では女性起業家の割合が4.9%に上ると発表された。中華民国経済部(日本の経済産業省に相当)が発表した「中小企業白書」でも、中華民国(台湾)では女性の企業責任者の割合が全体の3分の1を上回ることが分かっており、馬総統は「我々はこれらの状況を非常に誇りに思う」と述べた。