行政院世界ビジネス誘致及び人材募集センターが「国際人材カード」を発行し、ハイクラスの人材確保に乗り出す。同カードは「プラチナカード」と「ゴールドカード」の二種類で、特に「キー」と位置づけられる十大分野の外国人専門人員に発行される「プラチナカード」では、専用通路によるスピーディな出入国手続きが受けられる。
行政院世界ビジネス誘致及び人材募集センターは相手によって「国際人材ゴールドカード」と「国際人材プラチナカード」を発行する。前者は、一般のホワイトカラー専門人員向け。後者は、「キー」となる十大分野のハイクラスの人材向けとされており、ここには、生産力4.0(インダストリー4.0に農業を加えた中華民国の政策)、ハイクラスの製造設備、先進的な電子部品製造(ICデザイン、半導体製造を含む)、スマートシステムインテグレーションの応用(ビッグデータ、IoTモノのインターネット、クラウドなど)、5G(第五世代の移動通信)及び進歩的なコミュニケーション技術、バイオ新薬及び医療器材、再生可能エネルギー、製品及びユーザーエクスペリエンスデザイン、イノベイティブで進歩的な研究、国際金融サービスなどが含まれる。
行政院世界ビジネス誘致及び人材募集センターによると、「国際人材ゴールドカード」には「イージーカード」(台北都市交通システムの電子乗車券、バス乗車や商店での小額消費にも使用可能)の機能がある他、無料の法律コンサルティング、台湾における衣食住、娯楽、深みのある旅行に関する情報サービス、外国語での医療サービスなども提供される。
さらに同プラチナカードの場合、同ゴールドカードの機能以外に、専用通路によるスピーディな出入国手続きが受けられる。本人以外に、同行の配偶者と子女も同様の優遇を受けられる。
行政院世界ビジネス誘致及び人材募集センターによると、現在すでに50人あまりからこれらのカードについて問い合わせを受けている。「国際人材プラチナカード」は優遇措置が比較的多いが、申請条件もそれに伴ってより厳格になっており、「商会」、「公会」、「協会」など(台湾における企業団体、組合など)を通さなければ申請できない。またその審査も、行政院世界ビジネス誘致及び人材募集センター、審査委員会、経済部(日本の経産省に相当)による三段階の審査をパスする必要がある。